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基本情報技術者試験-概要と勉強方法-

基本情報技術者試験

小学校でプログラミングが必修化された影響もあり、時代の流れについていくために社会人になってからIT系の勉強を始めたという方が多いと思います。

しかし、勉強を始めたは良いけど、社会人として最低限必要な知識が分からない…となる場合があると思います。

そんな方に「基本情報技術者試験」が目安になります。特に、業務において自身でプログラムを一から組む必要がない方やIT系の部署に異動になったばかりの方におすすめです。

また、「基本情報技術者試験」はPCの動作原理、アルゴリズムなど大学教養レベルの知識が問われ、取得したら十分に知識があることの証明になるのでおすすめです。

この記事の対象

  • 基本情報技術者試験について知りたい方
  • 社会人になってから取得したい方
  • 最短で合格する勉強方法を知りたい方
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基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験(Fundamental Information Technology Engineer Examination)とは、「情報処理の促進に関する法律第29条第1項」に基づいて経済産業大臣が行う国家試験「情報処理技術者試験」の区分の一つです。

対象者像

高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

分かりやすく言うと、IT職(プログラマ、SE等)のITを生業としている人が最低限知っておく必要がある知識を測る試験になります。

指標にするメリット

基本情報技術者試験を指標にするメリットは3つあります。

  • 半年に一回行っている ⇒ 社会人にはありがたい
  • 国家試験 ⇒ 履歴書に書ける
  • 試験範囲が分かりやすい ⇒ シラバスを基に仕上げるレベルが分かりやすい

上期・下期と年に2回行われているので、スケジュールの調整がしやすいです。短期で集中して勉強できるので社会人にとってはダラダラ勉強しなくて済みます。

また、国家試験なので取得すれば履歴書に書けるので、履歴書に書くものが少ない方におすすめです。

試験範囲が「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」に分かれており、ITリテラシーを技術的な視点だけ向上させるのではなく、経営や戦略的な視点も学ぶ必要があります。しかし、シラバスに到達して欲しくレベルが明示されているので対策がしやすいです。

試験範囲 ⇒ 毎年、改訂されている

基本情報技術者試験はIT職における基本的な知識を問われる試験です。ITの進歩は他分野に比べると著しく速いです。

その結果、ほぼ毎年、改訂されています。勉強を始める前に最新版の出題範囲・シラバスは必ずサイトでチェックする必要があります。

そうは言っても大きく試験範囲は変わっていません。本質的なことを理解することが目的なのであまり心配する必要はありません。ただし、難易度は「ITパスポート」と比べると高いので十分な対策が必要になるのも事実です。

試験区分

試験時間・出題形式・出題数(解答数)

試験形式は「午前」「午後」に分かれています。形式や出題数も違うので注意が必要です。午後試験はプログラム言語や表計算などが含まれているのも特徴的です。

午前午後
試験時間150分150分
出題形式多肢選択式(四肢択一)多肢選択式
出題数/解答数80/8011/5

試験範囲

試験範囲は大きく3つに分かれています。大分類、中分類、項目に分けられています。

ストラテジ系では「企業と法務」「経営戦略」「システム戦略」

マネジメント系では「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」

テクノロジ系では「基礎理論」「コンピュータシステム」「技術要素」「開発技術」

と大分類されています。

中分類と項目を加えてまとめると以下の通りです。

ストラテジ系

企業と法務
1.企業活動経営・組織論、OR・IE、会計・財務
2.法務知的財産権、セキュリティ関連法規、労働関連・取引関連法規、その他の法律・ガイドライン・技術者倫理、標準化関連
経営戦略
3.経営戦略マネジメント経営戦略手法、マーケティング、ビジネス戦略と目標・評価、経営管理システム
4.技術戦略マネジメント技術開発戦略の立案・技術開発計画
5.ビジネスインダストリビジネスシステム、エンジニアリングシステム、e-ビジネス、民生機器、産業機器
システム戦略
6.システム戦略情報システム戦略、業務プロセス、ソリューションビジネス、システム活用促進・評価
7.システム企画システム化計画、要件定義、調達計画・実施

マネジメント系

プロジェクトマネジメント
10.プロジェクトマネジメントプロジェクトの統合、ステークホルダー、スコープ、資源、時間、コスト、リスク、品質、調達、コミュニケーション
サービスマネジメント
11.サービスマネジメントサービスマネジメント、サービスマネジメントシステムの計画及び運用、パフォーマンス評価及び改善、サービスの運用、ファシリティマネジメント
12.システム監査システム監査、内部統制

テクノロジ系

基礎理論
13.基礎理論離散数学、応用数学、情報に関する理論、通信に関する理論、計測・制御に関する理論
14.アルゴリズムとプログラミングデータ構造、アルゴリズム、プログラミング・プログラム言語、その他の言語
コンピュータシステム
15.コンピュータ構成要素プロセッサ、メモリ、バス、入出力デバイス、入出力装置
16.システム構成要素システムの構成、システムの評価指標
17.ソフトウェアオペレーティングシステム、ミドルウェア、ファイルシステム、開発ツール、オープンソースソフトウェア
18.ハードウェアハードウェア(コンピュータ・入出力装置)
技術要素
19.ヒューマンインタフェースヒューマンインタフェース技術、インタフェース設計
20.マルチメディアマルチメディア技術、マルチメディア応用
21.データベースデータベース方式、データベース設計、データ操作、トランザクション処理、データベース応用
22.ネットワークネットワーク方式、データ通信と制御、通信プロトコル、ネットワーク管理、ネットワーク応用
23.セキュリティ情報セキュリティ、情報セキュリティ管理、情報セキュリティ対策、情報セキュリティ実装技術
開発技術
8.システム開発技術システム要件定義、システム方式設計、ソフトウェア要件定義、ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計、ソフトウェア構築、ソフトウェア結合・ソフトウェア適格性確認テスト、導入、受入れ支援、保守・廃棄
9.ソフトウェア開発管理技術開発プロセス・手法、知的財産適用管理、開発環境管理、構成管理・変更管理

太文字は「ITパスポート」比較してどのような項目が追加・表現が変わっているか分かりやすくしています。

ITパスポートについては以下をご参照下さい。

>>>ITパスポート-概要と勉強方法-

勉強方法 ⇒ お金をかけずに対策可能

  1. 基本情報技術者試験のシラバスの用語例にざっと目を通す
  2. 基本情報技術者試験ドットコムで過去問題を解く
  3. 分からない用語・概念はその都度ググる

最終的な勉強方法としては「基本情報技術者試験ドットコム」の過去問道場で問題をひたすら解くのがおすすめです(当然、間違えたら解説を熟読する必要があります)。アカウントを作成するだけで無料で一問一答式で問題を解くことができます。

はじめにシラバスで範囲と用語例にざっと目を通しておきます。どんな知識が求められるのか把握します。次に過去問道場で問題を解いていきます。その際、分からない用語や概念が出てきたら都度調べます。ある程度勉強したら再びシラバスの用語例を見て、パッと意味や概念が出てくるかチェック。

あとは繰り返しです。

シラバスがほぼ毎年改訂されているので書籍での勉強をあまりおすすめしませんが、書籍で体系的に学びたい方は以下がおすすめです。

ある程度IT知識があるという方におすすめの書籍です。詳細解説→練習問題になっているのでコツコツ勉強したい方におすすめです。

本サイトで解説している内容

ストラテジ

>>>ストラテジ

マネジメント

>>>マネジメント

テクノロジ

>>>テクノロジ

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